FxProは詐欺サイト?疑いをかけられる3つの理由をまとめてみた

SNS上には、様々な手口による詐欺の被害報告が散見されます。その中で時々見かけるのが「FxPro詐欺に遭った」という書き込みです。これだけを読むと、まるでFxProが詐欺サイトのように思えてきますが、実際のところはどうなのでしょうか。詐欺サイト扱いされる理由も含めて解説しましょう。

FxProは詐欺サイトではない

結論からいうと、FxProは詐欺サイトではありません。FxProグループは、キプロス・バハマ・イギリス・ドバイの4か国において金融ライセンスを取得している海外FX業者の1つです。

このうち、バハマを本拠地とするグループ会社「FxPro Global Markets Ltd.」であれば、日本在住の日本人であっても口座を解説し、実際に外国為替証拠金取引(FX)を行うことができます

日本の法律に基づく認可は受けていないため要注意

ただし「FxPro Global Markets Ltd.」を含めたFxProグループは、金融商品取引法に基づく登録を受けていません。

そのため

  • 日本語が通じるとは限らない
  • 取引手数料やスプレッドなどのコスト負担が大きい
  • 取引ルール・入出金ルールが複雑で分かりにくい
  • 税金は税率の高い総合課税が適用される

など、日本で事業を展開している一般的なFX業者(金融商品取引法に基づく登録を済ませている業者)とは勝手が違うところが多々あります。

ある程度FXを含めた資産運用の経験があり、リスクを十分理解しているなら使ってもかまいませんが、そうでない限りは手を出さない方が賢明かもしれません。

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FxProが詐欺サイトの疑いをかけられる3つの理由

既に触れた通り、FxPro事態は詐欺サイトでも何でもありません。日本の法律に基づく認可こそ受けていないものの、世界4カ国の法律に基づく認可を得ている以上、法律に則って運営されている「まともな」業者であることは確かでしょう。

それにも関わらず、FxProが詐欺サイトの疑いをかけられてしまうのにはれっきとした理由があります。3つの理由を解説しましょう。

理由1.日本語非対応である

1つ目の理由は「日本語非対応である」ことです。実際にFxProのトップページを見てもらうとわかるのですが、一応日本語表記ページも存在しますが、どこか「自動翻訳機にかけたような不自然な日本語」であるのがわかるでしょう。

当然と言えば当然な話で、そもそも日本の法律に基づく認可を受けていない以上、日本人の利用も想定していないためです。しかし、人によってはこれが「詐欺みたいで怪しい」と取られる1つの原因になっているのでしょう。

理由2.FXのイメージが悪い

FX=外国為替証拠金取引は、あくまで合法な金融商品の1つです。しかし、証拠金として預けた資金の何十倍もの取引ができる「レバレッジ」という仕組みが採用されているため、少ない資金でも多額の資金を動かす取引ができてしまいます。

つまり、勝ったときは莫大な利益を手にすることができる一方、負けたときは莫大な損失を被るリスクもはらんでいるのです。日本の場合、レバレッジの上限は25倍までと法律で決められている上に、損失が拡大しそうな局面では強制ロスカットが行われるため、損失が青天井になる可能性はきわめて低いでしょう。

それでも「大損する可能性はやはりある」という点が拡大解釈され、「FXは身を持ち崩す原因になるから止めた方が良い」というきわめてネガティブなイメージを持つ人も一定数いるはずです。

理由3.FxProを模した偽サイトがある

FxProが至極真っ当なFX業者であるにも関わらず「詐欺サイト」として疑われる最大の原因は、FxProを模した偽サイトを使って架空の仮想通貨への投資話を持ちかける詐欺師が一定数いるためです

詐欺師たちは、マッチングアプリやSNS上でターゲットを探してコンタクトを取り、メッセージをやり取りして打ち解けてきたところで、FxProを模した偽サイトにおびき寄せます。

このあたりのやり方は他の詐欺とそう変わりありませんが、注意するのに越したことはありません。

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FxProの偽サイトに引っかかってしまったら?

結局のところ、やり取りをしていた相手がFxProの偽サイトを紹介し、架空の投資話を持ちかけてきたら

  • 何があってもURLは開かない
  • アカウントはブロックする

など、全力で逃げるのが一番です。また、余力があれば警察庁の「フィッシング110番」や一般社団法人セーファーインターネット協会の「悪質ECサイトホットライン 通報フォーム」にメッセージで伝えられたURLを通報しておきましょう

何かしてしまったら弁護士に相談しよう

いずれにしても、FxProの偽サイトの話を引き合いに出されたとしても、URLもクリックせず、相手からの連絡に応じなければ何も起こりません。しかし

  • URLを開いて個人情報を入力した
  • 指定された口座に送金した

など「何かしてしまった」場合は、それまでの経緯をまとめて弁護士に相談しましょう。個人情報の削除や送金したお金の返金などが受けられるよう、適切な対処を一緒に考え、実行してくれるはずです。