国際ロマンス詐欺で返金ってできる?お金が返ってくる確率を上げる証拠集めの方法

近年、増えている国際ロマンス詐欺。イケメン外国人との素敵な恋だと思っていたのに、それが詐欺だった…。

国際ロマンス詐欺に引っ掛かったら、あなたの心とお財布は傷ついてしまうでしょう。

心の傷は癒えるのを待つしかありませんが、騙し取られたお金は返金を要求することができます

国際ロマンス詐欺の返金はハードルが高いものですが、その確率を少しでも上げるための証拠集めについてご紹介していきます。

国際ロマンス詐欺師に泣き寝入りするのは、もうやめにしましょう。

【この記事でわかること】

  • 国際ロマンス詐欺の返金の難しさ
  • 国際ロマンス詐欺の証拠集めの方法
  • 国際ロマンス詐欺の返金のための方法

国際ロマンス詐欺は返金できる?難しい理由について

国際ロマンス詐欺に遭ったら返金を求めるのは当然のこと。

しかし、国際ロマンス詐欺の返金は難しいとされています。

・詐欺師本人の情報がわからないこと

・詐欺に遭った証明が難しいこと

・警察が捜査に踏み切ってくれないこと

上記のような理由から、国際ロマンス詐欺の返金は容易なことではないとされています。

外国の犯罪組織が絡む国際ロマンス詐欺は、泣き寝入りするしかないのでしょうか?

まずは返金が難しいとされる理由について詳しく解説していきます。

詐欺師本人の情報がわからず請求先がわからないことが多い

国際ロマンス詐欺は外国人との恋愛を装って、金銭を振り込ませる詐欺のことです。

そして、国際ロマンス詐欺師は実際に外国人であることがほとんどで、その居住地も海外であることが多くなっています。

また、実際に会うことはなく、ネット上のやりとりだけで被害に遭うことがほとんどでしょう。

このため、詐欺師本人の情報がわからず、返金しようにも請求先がわからないことが多いのです。

ただし、国際ロマンス詐欺師の中には、日本国内在住の外国人が行っているというケースもあります。その場合には返金できる可能性が高くなりますので諦めないでおきましょう。

詐欺被害に遭ったことの証明が難しいとされる

国際ロマンス詐欺師に限らず、詐欺は被害に遭ったことの証明が難しい犯罪です。

国際ロマンス詐欺師は「恋した外国人がお金に困っていたので送金したら連絡が取れなくなった」という状態ですが、これを状況証拠だけで詐欺だと断定するのは非常に難しいでしょう。

この事実が嘘であるか本当であるかを立証するのは難しく、また恋愛という要素も絡むのでさらに詐欺被害を証明するのは難しくなります。

恋人同士の金銭トラブルではなく、詐欺だと立証するには証拠が重要となるでしょう。

近年、国際ロマンス詐欺は社会問題ともなっているので、詐欺被害を立証できるケースも増えてきています。

警察が被害届を受理してくれない・捜査をしてくれないことも

国際ロマンス詐欺に遭ったと気が付いたときに、真っ先に考えるのは警察への通報でしょう。

しかし、警察は国際ロマンス詐欺の被害届を受理してくれず、捜査をしてくれないことがあります。

その理由は、国際ロマンス詐欺は国際犯罪だからでしょう

相手が何者かわからなければ捜査もできないし、国によっては犯人引き渡し条約を結んでおらず、捜査ができないことも。

また、警察には民事不介入という原則があります。

このため、個人間の金銭トラブルを装った国際ロマンス詐欺には介入できないのです。返金を要求するのならば、警察への相談よりも弁護士への相談の方がいいでしょう。

国際ロマンス詐欺で返金できる確率を上げる証拠の集め方

国際ロマンス詐欺での返金は難しいものですが、少しでもその確率を上げるための方法について知っておきましょう。

・詐欺師とのメッセージやログを残しておくこと

・送金の記録を残しておくこと

・同じような被害に遭っている人がいないか調べること

・怪しいと思った時点で情報やお金を送らないこと

上記のようなことが、返金確率を上げることにつながっていきます。

それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

メッセージのやりとりやログを残しておく

国際ロマンス詐欺の返金を成功させるためには、まずあなたが詐欺に遭っていたということを証明しなければなりません。

どのようなメッセージをやりとりしていたか、そのログを残しておきましょう

詐欺師の中にはやりとりを残されるとマズいことを熟知していて、メッセージを逐一削除したり、一定期間経過すると自動でやりとりが消えてしまうアプリでのやりとりを希望する場合があります。

日本人相手ならそんなアプリでのやりとりはおかしいと思うことでも、外国人相手だとすんなりと受け入れてしまいがちなもの。

メッセージは受け取ったらすぐに記録を残すようにしましょう。

恋愛相手とのやりとりを証拠とするのは恥ずかしいと感じるかもしれませんが、騙された時のダメージは少しばかり減るはずです。

見るのは相談した警察や弁護士だけですので安心してすべてを記録しておきましょう。

送金が確認できる記録を残しておく

国際ロマンス詐欺師に確実に送金しているこれも返金を求める際の重要な証拠となります。

そのため、送金が確認できる記録は残しておくようにしましょう。送金の記録は送金を行った手段によってさまざまです。

  • ATMから出てくる帳票
  • 送金取引の証明書類
  • クレジットカードの利用明細
  • 仮想通貨の送金ログ

こういったものが送金を行った証拠となります。これらの証拠はスクリーンショットやプリントアウトするなどして、物理的な証拠として残しておくことがおすすめです。

同じような被害に遭っている人がいるか調べる

大抵の国際ロマンス詐欺は一人だけを騙すということはなく、複数人を同時進行で同じマニュアルに沿って騙します。

つまり、あなたが被害に遭っているということは、あなた以外にも被害に遭っている人がいる可能性が高いということです。

SNSやネット上であなたと同じような被害に遭っている人がいないか調べてみましょう

同じ被害者を見つけることで詐欺師の情報がより多く手に入りますし、運が良ければ捜査が進展している被害者の情報が得られるかもしれません。

返金を求める仲間がいることも、心の支えとなってくれるでしょう。

これ以上送金や情報を教えることはしない

「国際ロマンス詐欺かな?」と疑い始めてはいるものの、まだ国際ロマンス詐欺師とやりとりが続いているという状況もあるでしょう。

詐欺師に関する証拠集めのためにやりとりを続けるのは構いませんが、これ以上送金やあなたの情報を教えることはしてはいけません

送金をしてもそのお金が戻ってくる確率は低く、情報を教えればその情報が別の詐欺師に売り渡され、ほかの詐欺に遭う確率も高まってしまいます。

一度でも国際ロマンス詐欺を怪しんだら、それ以上の深入りは危険です。返金のために動くことだけに努めましょう。

国際ロマンス詐欺で返金させる方法とは?

国際ロマンス詐欺に遭い、返金させたい場合はどう動いたらいいのでしょうか?

・国民生活センターで相談してみる

・証拠を持って警察に相談してみる

・【おすすめ】弁護士に相談してみる

これらの国際ロマンス詐欺の返金方法について詳しく解説していきます。あなたの被害も泣き寝入りすることなく行動を起こせば、戻ってくるかもしれません!

証拠を持って警察に相談し口座凍結をしてもらう

国際ロマンス詐欺に遭ったら、警察への相談で返金がされる場合があります。

この場合の条件は、日本国内の口座宛てに送金したということ。

詐欺に遭った証拠を持って警察に相談し口座凍結をしてもらいましょう。

金融機関の口座が凍結されると、被害者に回復のための資金が分配されるという仕組みがあり、これにより被害額が戻ってくる可能性が高まります。

ただし、被害額が全額戻るとは限らず、専門知識が必要となるので弁護士に相談するのが一般的な流れです。

国際ロマンス詐欺に強い弁護士に相談してみる

国際ロマンス詐欺で返金を求めるのなら、国際ロマンス詐欺に強い弁護士に相談してみるといいでしょう。弁護士なら誰でもいいというわけではなく、国際ロマンス詐欺の相談実績のある弁護士がおすすめです。

弁護士に相談することで、適切な返金のための行動を開始することができるでしょう。

弁護士に相談するとなると気になるのが弁護士費用。弁護士費用を少しでも抑えるためにできることは次の通り。

  • 証拠を集め情報を整理しておく
  • 無料相談を活用する
  • 自分でできることは自分でする

弁護士への相談料は時間単位で料金が設定されていることがほとんど。そのため、無駄な話をせず簡潔に話ができるように情報は整理しておきましょう。

書類の作成なども自分でできることは自分でやれば費用を抑えられるでしょう。

まとめ:国際ロマンス詐欺で返金させるためには証拠集めが大事

国際ロマンス詐欺に遭わないのが一番だけれど、遭ってしまったのなら返金を求めて行動しましょう。

返金を成功させるために、何よりも重要なのは証拠集めとなります。

詐欺師とのやりとりや送金のログは大切な証拠です。詐欺に遭い送金をしたということが証明できれば、返金の可能性は高まります。

恋愛感情につけ込んだ卑劣な詐欺に傷ついている暇はありません。証拠集めに立ち上がり、あなたの大事なお金だけでも取り戻していきましょう。

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