QINYEは国際ロマンス詐欺の温床のアプリ。ターゲットにされがちな人の5つの特徴

QINYEという仮想通貨アプリを用いた詐欺の報告が上がっています。カタカナ表記にすると「チンイェ」です。昨今、このQINYEを用いた国際ロマンス詐欺が問題になっています。

そこで今回は

  • QINYEを用いた国際ロマンス詐欺の手口
  • 国際ロマンス詐欺のターゲットにされがちな人の特徴

について解説しましょう。

QINYEは国際ロマンス詐欺の温床のアプリ

残念なことに、QINYEは国際ロマンス詐欺の温床になっているアプリのようです。ネット上でも、QINYEを使った国際ロマンス詐欺に関する相談が投稿されていました。

基本的な流れを解説すると、以下のようになります。

  1. SNSやマッチングアプリを通じて接近してくる
  2. やり取りを重ねて信頼を勝ち得たところで、QINYEの話を出す
  3. 相手が興味を示したら、トレードのやり方をレクチャーし、偽の詐欺サイトでトレードさせて勝たせる
  4. 「勝てたからもう少しやってみよう」となったところで、追加入金させる
  5. その後は「税金がかかる」「保証金を払って欲しい」など様々な理由をつけて、二度と出金できなくさせる

つまり「嘘のサービスを引き合いに出してお金を取れるだけ取り、後は行方をくらます」という構造は、他の国際ロマンス詐欺と何ら変わりありません。

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ターゲットにされがちな人の5つの特徴

冷静に考えてみれば「なんだそんなことか」と思えるほど単純な詐欺ですが、被害に遭う人は一定数います。そこで、どういう人がターゲットにされ、お金を次々と払ってしまいがちになるのか、特徴を探ってみましょう。

1.30代以上の男女で未婚

厚生労働省が行った令和2(2020)年の人口動態調査によれば、日本における平均初婚年齢は、夫が31.0歳、妻が29.4歳とのことでした。

出典:厚生労働省「結果の概要」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai20/dl/kekka.pdf

つまり、30代ともなれば、友人・知人の多くは結婚をしているか、結婚を前提で交際している恋人がいるかという状態になっています。結婚する予定も、相手のあてもない人であればは、たとえ詐欺だったとしても「あなたと結婚したい」と言ってくれる人に対してまんざらでもない気持ちになるのは無理もありません。

2.SNSに慣れていない

SNSに慣れている人であれば「SNSはしょせん、玉石混合の世界」と割り切って使っている部分もあるでしょう。参加している人が全員善人なわけではなく、詐欺など悪いことを企んでいる人もいる、程度の認識は持っているはずです。

しかし、SNSに慣れていない人の場合「悪い人が自分のところに来るはずがない」と、過度な性善説に基づき判断をしてしまうおそれもあります。世の中、全員が全員「良い人」ではありません。それは、SNS上であっても何ら変わらないのです。

3.ITスキルがあまり高くない

相応のITスキルがあれば、URLを見ただけで「このURLは開いても大丈夫かどうか」の判断がある程度付くでしょう。もし、自分では判断できない場合でも、検索するなどしてあたりはつけるはずです。

しかし、ITスキルがあまり高くない人の場合「とりあえず、開いてみればわかるよね」と、無造作にURLを開いてしまいがちです。開いた挙句にとんでもないトラブルに巻き込まれる恐れがあることも、頭の片隅にとどめておきましょう

4.お金や時間に余裕がある

例え、詐欺の話を持ち掛けられたとしても、お金がなかったら送金することはできません。

また、時間がない場合も「なんだか面倒くさいから良いや」と、やっぱり送金しないで終わるでしょう。裏を返すと、詐欺の被害に遭う人は、それなりにお金や時間に余裕がある人だとも言えます

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5.寂しがり屋で孤独を感じている

結局のところ、詐欺師とやり取りを始める背景には「寂しさを紛らわせたい」という心理もあるのかもしれません。

家族や友人との関係に満足していたり、趣味や仕事など打ち込めるものがあったりする人は、毎日が充実しているので、孤独を感じることもないのでしょう。例え詐欺師からしつこいアプローチがあったとしても、無視して先に進めるはずです。

しかし、どこかで孤独を感じている場合は、自分の相手をしてくれる詐欺師になびいてしまう可能性もゼロではありません。孤独を感じているなら、家族や友人に相談したり、打ち込めるものを見つけましょう。

弁護士に相談して上手に縁を切ろう

今回紹介したQINYEのような国際ロマンス詐欺は「犯人に恋をしている」状態でもあるため、扱いがなかなか厄介です。誰だって、一度は思いを寄せた人を犯罪者として追及するのは決して気持ちが良いものではありません。しかし、自分を利用しようとするような人に関わっても幸せにはなれない以上、弁護士に相談して上手に縁を切るのをおすすめします。